現代佛師による図像抄 Wii LOVE BUDDHIST IMAGE

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儀軌

神階概観

 梵   名 : キンナラ [Kiṃnara](男尊)キンナリー [Kiṃnarī](女尊)
 ク ラ ス : 釈迦如来八部衆、千手観音二十八部衆
 真   言 : オン キンナラナン ソワカ
 種   子 : hi
 三昧耶形: 鳳箜篌(宝箜篌)
 御 利 益 : 音楽の才能を開花させる程度のご利益、美しい歌声を持って生まれる程度のご利益、神に近づく絶対音感

尊能諸元

 帝釈天に仕える半神半鳥の奏楽神。同じく楽神である乾闥婆衆とともに帝釈天の眷属であり、御仏を迎え讃える天楽を奏でる。
 緊那羅衆の女尊は箜篌(くご)と呼ばれるハープに似た宝楽器の名手であり、またソプラノの歌声は人を狂わせるほどに美しいといわれる。
 『伅真陀羅所問如来三昧経』および『大樹緊那羅所問経』には、香酔山(こうすいせん girirāja gandhamādana ギリラージャ・ガンダマーダナ)※1 の大樹緊那羅王※2 が釈迦の前で8万4千の伎天とともに音楽を演奏した折、釈迦の高弟である摩訶迦葉でさえその妙なる調べをキメてに乗せられて、ラリったように本来の気性や立場を忘れたかのように立ち上がって踊り狂った、と記されている。

 釈迦如来八部衆の一尊に数えられ、胎蔵界では外金剛部院の北方に着坐する。

 ※1 同じ香酔山でも迦楼羅衆が棲処とする場所とは異にする。
 ※2 『妙法蓮華経』では、法緊那羅王(ほうきんならおう)の名で説かれる。四王が存在し、他三王は、妙法緊那羅王(みょうほうきんならおう)、大法緊那羅王(だいほうきんならおう)、持法緊那羅王(じほうきんならおう)とされる。

所依経典『大樹緊那羅所問経』