現代佛師による図像抄 Wii LOVE BUDDHIST IMAGE

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『叡山大師伝』

ク ラ ス : 天台宗宗祖

 俗  名: 氏は三津(みつ)、姓は首(おびと)、名は広野(ひろの)
 宝  号: 南無円戒高祖一乗禅密根本伝教大師福聚金剛

 平安時代の僧。天台宗(日本)の開祖。生年767年8月18日、没年822年6月4日、近江国滋賀郡古市郷(現滋賀県大津市石山)の生まれ。
 天台法華の開祖であるとともに、弘法大師空海と並ぶ日本の二大密教租。
 804年7月、海路、唐へと向かい、天台山にて道邃(どうすい)、行満(ぎょうまん)の下で天台教学を学ぶ。道邃より大乗菩薩戒を受け、翛然(しゅくねん)からは禅を、順暁(じゅんきょう)からは密教を相承する。
 帰国後、妙法蓮華経(法華経)を根本経典とする天台法華円宗を開く。
 諱が「伝教大師」である(日本初の大師号)。

伝教大師像容

 牀座(しょうざ)に結跏趺坐(けっかふざ)し、定印を結んだ坐像形。五条袈裟で裹頭(かとう)し※1、納衣(のうえ)の上に袈裟と横被(おうひ)を付ける。崇高で理知的な御尊顔。天台宗の宗名ともなった高祖智顗(ちぎ)天台智者大師の御尊像と同じお姿といわれる。
 裹頭形の由来は、のちに随の煬帝となる晋王広が智顗より菩薩戒を受けたとき、厳冬の最中であったため、晋王広が王衣の袖を解いて智顗の禿頭を包んだことによるとされる。

 ※1 僧が頭を袈裟(けさ)などで包むことをいう。僧兵の眼だけを出した戦闘仕様を指すことも多い。