現代佛師による図像抄 Wii LOVE BUDDHIST IMAGE

sahasrabhuja_arya_avalokitezvara.jpg

尊像

尊像在所

* 千手観音菩薩立像 - 東大寺ミュージアム(奈良県):重要文化財
* 千手観音菩薩立像 - 興福寺 国宝館(奈良県):国宝

 ク ラ ス : 六観音
 真   言 : オン バザラ ダラマ キリク
 種   子 : hriiH
 三昧耶形:開敷蓮華
       右側臂 錫杖 化仏※1 三鈷杵 青蓮華 楊柳※2 数珠 月精摩尼(月輪) 如意珠 経巻 宝印 蒲桃(ぶどう) 紫蓮華 施無畏手※3 宝鏡 梵篋※4 独鈷杵 鉞斧
          宝箭※5 胡瓶※6
       左側臂 宝戟 化仏 宝鐸※7 白蓮華 払子※8 羂索 日精摩尼(日輪) 不退金輪※9 宝螺 金環 髑髏杖 紅蓮華 傍牌※10 化宮殿※11 五色雲 倶尸鉄鉤※12
          三鈷剣 宝弓 澡瓶※13
 印   契 : 合掌印(両手を胸・腹前にて合掌する印) 宝鉢印(腹前にて五指先を合わせ宝鉢を載せる印)
 御 利 益 :あらゆる物事を円滑円満に進められる程度のご利益、あらゆる障碍を乗り越えられる程度のご利益、閃き冴えわたる程度のご利益

 煩悩界六道は第五道、餓鬼道を摂化する。
 千臂にして千掌眼(手のひらに眼を持つ)、胸前にて合掌印を、腹前にて禅定印を結ぶ。立位を取る。
 千の掌にある慈悲の眼で衆生の苦楽を看破し、千の手で、それらあらゆる衆生を救うとされる。千手千眼観音は、聖観音態が大自在天の霊力「千手(あらゆる破壊と再生をもたらす能力)」と、帝釈天の霊力「千眼(すべてを見通す能力)」を司った菩薩体である。
 観音の王たる意味である「蓮華王」とも称される。

 ※1 化仏(けぶつ):如来を模した小型の像。法力の拠り代。通称、フィギュア。アクションはしない。
 ※2 楊柳(りゅうよう):柳の枝。魔を祓う。
 ※3 施無畏手(せむしゅ):施無畏印を結んだ無持の手。
 ※4 梵篋(ぼんきょう):経巻の入った箱。
 ※5 宝箭(ほうせん):破魔矢。左臂の宝弓と対をなす。
 ※6 胡瓶(こへい):西域(トルキスタン、アフガニスタン、イラン一帯)伝来の瓶。注ぎ口が鳳凰の頭をかたどってある。
 ※7 宝鐸(ほうたく):小型の梵鐘。魔を祓い、諸仏諸天の意気を上げる。いわゆるエンチャンターマジック。
 ※8 払子(ほっす):柄の先に房がついた魔を祓う法具。
 ※9 不退金輪:御仏の威光を示し、魔を滅する破光を放つ法輪。
 ※10 傍牌(ぼうばい):菩提を得、仏となったことを証明する仏許可証。
 ※11 化宮殿(けくうでん):御仏の居宮を模したもの。
 ※12 倶尸鉄鉤(くしてっこう):形状はさまざまだが、概ね"かぎづめ"状の武器。通称、名状しがたいバールのようなもの。
 ※13 澡瓶(そうびょう):聖水の入った水差し。水が聖なるものであるのは東西を問わず同じ。

(尊像出典:『千手千眼觀世音菩薩廣大圓滿無礙大悲心陀羅尼經』)