現代佛師による図像抄 Wii LOVE BUDDHIST IMAGE

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 ク ラ ス : 六観音
 真  名 : 幢牙(Ddurgā=Caṇḍībhagavathī)
 真   言 : オン シャレイ シュレイ ジュンテイ ソワカ
 種   子 : cun
 三昧耶形: 甲冑
       右側臂 金剛拳※2 三鈷戟 法螺 具縁果 弾指 法輪 羯磨杵 蛇頭索
       左側臂 金剛拳※2 甲冑杵※1 蓮華瓶 経巻 利剣 如意幢 弓箭 三辯宝珠

 御 利 益 :恵まれた身体・頭脳を持って生まれ出ずる子を授かる程度のご利益、病気にかかりにくくなる程度のご利益、毒に当たったり病気になってもひどくならない程度のご利益、ひどいケガをしない程度のご利益、武技にすぐれる程度のご利益

「六観音」中、唯一の女尊。煩悩界六道は第二道、人間道を摂化する。
 観音形では一面二目二臂にして、本臂右側に三鈷戟、本臂左側に甲冑杵を持つ手で同時に説法印を結ぶ。
 佛母形摂化により、五智冠を被り、三目十八臂(大三眼無想転生)の完全護法装備となる(フルアーマー化)。
 印形は説法印に加え、施無畏印にて重層化と同時に積層化する。

 獣坐時は獅子坐、童(Dawon、漢字表記には獰、瞠も充てられる)に騎座する。
 立像の場合、童は五智冠、もしくは甲冑杵に収められた形で表現されることが多い。

 准胝観音には108の真名と耶形があり、そのうちの18名が梵讃として伝えられ、14形が伝承として残り、10真名と耶形が仏母形として経典中に顕れる。

 衆生を仏法の戦いに駆り立て、その先にある悟りに導くことにより、数多くの仏と成らしめる役目を持つ(帝釈天信仰とは、同様の戦闘的信仰態様でありながら、衆生の扱いや方向性に違いがある。仏階と神階との差や、出自の差と考えられている)。
 准胝観音に遵う者は、清穢問わずいかなる者も飲酒肉食女色を禁じられることなく、その功徳を授けられる(准胝観音の下では「御仏となった」という結果が重視され、その過程は個々の裁量に任されており、特に不貞として問題視されない)。

 また、安産や子授けの功徳があり、生まれた子はすぐれた者になるとされている。

 真言宗醍醐派の開祖である聖宝尊師の准胝修法により、朱雀天皇や村上天皇が授かったといわれる。
 両天皇の母、中宮藤原穏子が懐妊の折り、枕元に准胝観音がお立ちになり、朱雀天皇のときは三鈷戟でその腹を突き、村上天皇のときは如意幢をその腹の上に翳したとされる。

 ※1 甲冑杵:盾状の金剛杵。通称、シールドバリア。
 ※2 金剛拳:手甲状の金剛杵。通称、ガントレット。

(尊像出典:『仏説大乗荘厳宝王経』)