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コミケ@三日目西み14b
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如意輪観音
Cintāmaṇicakra

軍荼利明王
Kuṇḍalī

如意輪観音如意輪観音

【梵名】
 チンターマニチャクラ [Cintāmaṇicakra चिन्तामणिचक्र]
【三昧耶形】
 如意宝珠、輪宝
【種字】
 「(ह्रीः(hrīḥ)キリーク」
【真言】
 おん ばらだ はんどめい うん
 おん はんどま しんだまに じんばら うん

如意輪観音 -西国一番札所本尊- 

菩薩の一尊であり、観音菩薩がインド神話の神の特徴を吸収して変化した姿のひとつ。サンスクリット名を「チンターマニチャクラ(Cintāmaṇicakra)」という。「チンターマニ」とは衆生の全ての願いを思い通りに叶えるとされる仏徳の象徴である如意宝珠のことであり、「チャクラ」とは魔や煩悩を破る法具である法輪を意味する。すなわち如意輪観音とは、福徳に通ずる如意宝珠と智徳に通ずる法輪で以て、福智二徳を満たす尊格といえる。本来は意のままになる輪(武器としての円環刀チャクラを自在に操るがごとくの意)を仏格化した存在であり、いかなるときも直ちにあらゆる場所に向かって人々を救ってくれることを願い生まれた観音であるが、いずれ如意宝珠と輪宝に分かれ、福智二徳が明確化された。この功徳により、衆生の苦を抜き、願いをことごとく満たすとされる。
ここから六臂像では尊名の由来である宝珠と法輪とを必ず持った姿で表される。異形像も多く、六臂の他、二臂、四臂、八臂、立像も存在する。片膝を立てて坐る六臂の像が基本的な尊容として広まったが、古い制作年代の像であれば二臂で片足を踏み下げた半跏像も多い。観心寺本尊像(大阪府)は六臂像の代表作であり、園城寺観音札所本尊像(三井寺 滋賀県)、神呪寺観音堂本尊像(兵庫県)、室生寺本堂像(奈良県)なども、観心寺と同じ様式の六臂像である。二臂の如意輪観音像として著名なものは、石山寺(滋賀県)秘仏本尊像、飛鳥の岡寺本尊像(奈良県)である。 
六観音(七観音)の一尊としては、天道(天界)の摂化を行う。ゆえに如意輪観音は天部神の上に立つ善神王であり、仏教の護法神となった異教の神々が天部神としての自覚を持つよう教化するのが菩薩としての役目である(善化菩薩行)。
また、如意輪観音は北斗七星を中心とした星を祀る際の主尊としても信仰されている。これを図化したのが『七星如意輪観音曼荼羅』である。
   
所依経典『観自在菩薩如意輪瑜伽』

《本像尊容》
本像も軍荼利明王像同様、儀軌に則った姿で作像されており、忠実な表現を心掛けながらも自身の感性を交えるapt師らしい特徴が出ているといえる。世自在王(阿弥陀如来)の化仏冠を戴き、基本形の一面六臂である。右側本臂(中心となる腕)は頬に手を当てた思惟相を示している。右側第二臂は胸前で三昧耶である如意宝珠を掲げ、第三臂は外方に垂らして念珠を持っている。左側本臂は掌を広げて地に触れ、経軌に説かれる「光明山を按(おさえ)る」というものを表わしたものであり、ここにいう光明山とは観音浄土である補陀落山を意味している。すなわち、浄土を自らが安堵していることを示しているのである。第二臂は同じく三昧耶である法輪を指上に据え、第三臂は開敷蓮華(花開いた蓮)と未開敷蓮華(蓮のつぼみ)を持つ。左側第三臂の開敷蓮華と未開敷蓮華は足裏を重ねた輪王坐と同様、如意輪観音と衆生との関係を表しており、悟りを得ようとする衆生(未開敷蓮華)と、それを見守る如意輪観音(開敷蓮華)を表している。また本図は曼荼羅としても描かれており、如意輪観音を主尊に、蓮華部使者、奉教(ぶきょう)使者、蓮華軍荼利、宝供養が囲み、梵天、帝釋天が護持する配置となっている。

如意輪観音

如意輪観音
-西国三十三所一番札所本尊-

 尊像在所
* 坐像-青岸渡寺(和歌山県):西国三十三所第1番札所本尊
* 坐像-観心寺(大阪府):平安時代前期作、国宝
* 坐像-園城寺(京都府):西国三十三所第14番札所本尊、重要文化財
* 坐像-神呪寺(奈良県):平安時代作、重要文化財
* 坐像-室生寺(奈良県):平安時代作、重要文化財
* 坐像-石山寺(奈良県):重要文化財
* 坐像-岡寺(奈良県):日本最大の塑像、奈良時代作、重要文化財

金剛軍荼利明王金剛軍荼利明王

【梵名】
 ヴァジュラ・クンダリー [Vajrakuṇḍalī वज्रकुंण्डलि]
【三昧耶形】
 三鈷杵
【印契】
 大瞋印
【種字】
 「हुं(huṃ)ウン」、「कु(ku)ク」、「कुं(kuṃ)クン」
【真言】
 おん きりきり ばざら うん はった
 おん あみりてい うん はった 

金剛軍荼利明王 -宝生尊の尖兵-

五大明王の一尊。サンスクリット名を「クンダリー(Kuṇḍalī)」といい「円環」や「螺旋」など円相を描くものを意味する。軍荼利明王においては蛇で具象化されている。蛇は循環性(悪循環・永劫回帰)、永続性(永遠・円運動・死と再生・破壊と創造)、始原性(宇宙の根源)、無限性(不老不死)、完全性(全知全能)など中立的かつ純粋な力の象徴であるため、善にも悪にも振れることから、これを調伏し、全身に巻きつけている軍荼利明王の姿は「煩悩即菩提」(煩悩には仏性に昇華させうる二面性があるとする概念)を表し、すなわち自己の(力もしくは欲の)制御を意味している。また、水瓶(水甕 みずがめ)の丸みを帯びた形が「クンダリン」と形容されていたところに、不死の霊薬である「アムリタ」の入れ物としての水瓶と力の象徴である円相「蛇」が結びついたため、"kuṇḍalī"が「水瓶」をも表すようになった。具体的には「甘露軍荼利」として仏格化され、三部軍荼利の一尊となっている。
軍荼利明王における「明王」の尊称は宝生如来来迎の随従時や火生界にて三昧するときのものであり、平素は胎蔵生に菩薩として参座する。宝生如来来迎の際は明王となって先陣を担い、露払いとして寄り来る悪鬼の類を摧破し、甘露水によって溢れる煩悩を清め洗い流す。
通例いわれる「軍荼利(明王)」とは、三尊が存在する「軍荼利」の総称であり、胎蔵生の蓮華部院(蓮華部)に座する尊を蓮華軍荼利(赤蓮華に坐す)、金剛手院(金剛部)に座する尊を金剛軍荼利(金剛蓮華に坐す)、蘇悉地院(仏部)に座する尊を甘露軍荼利(白蓮華に坐す)という。軍荼利明王はこれら三部に通じる総使の明王とされる。金剛界曼荼羅では降三世会に列し、火生界においては南方を守護する。
 
所依経典『金剛阿蜜哩多軍荼利菩薩自在神力呪印品』

《本像尊容》
本像はほぼ儀軌に則った姿をしており、一面三眼八臂の忿怒形、本臂(中心となる腕)も胸前で大瞋印を結んでいる。大瞋(だいしん)印とは、慈悲より生まれる慈悲ゆえの瞋怒を意味する。蛇神をつかんだ手を形容する親指と小指を合わせた拳印は三鈷杵を表し、これを跋折羅(ばさら)印という。また、交差させた拳印は十字羯磨を表し、これを羯磨(かつま)印という。これらを総じて大瞋印という。右側第二臂に三昧耶である三鈷杵を掲げ、第三臂にて剣印を結び、第四臂は施無畏印を示している。左側第二臂は金剛輪を、第三臂は三鈷戟を、第四臂は金剛斧持つ。焔柳怒髪の頭上に髑髏冠を戴き、四肢(腕に赤蛇、足首に白蛇)と体幹(首と腰に青蛇)には蛇甲を巻きつけ、虎皮の腰鎧をまとっている。本像が躍揚する踏割蓮華座(それぞれの足を乗せる小さな蓮華座)の色から金剛蓮華と理解でき、すなわち三軍荼利のうち金剛軍荼利ということがわかる。

金剛軍荼利明王

金剛軍荼利明王
-宝生如来来迎時に付き従う衛王-

尊像在所
* 仏画-教王護国寺(東寺)(京都府):絹本著色五大尊像、平安後期作、国宝
* 立像-教王護国寺(東寺)(京都府):木造五大明王像、講堂安置、国宝
* 仏画-醍醐寺(京都府):絹本著色五大尊像 、国宝
* 立像-醍醐寺(京都府):木造五大明王像 、上醍醐五大堂安置、重要文化財
* 立像-醍醐寺(京都府):木造五大明王像 、霊宝館安置、重要文化財
* 立像-大覚寺(京都府):重要文化財
* 立像-大覚寺(京都府):木造五大明王像 、重要文化財
* 立像-不退寺(奈良県):木造五大明王像 、重要文化財