現代佛師による図像抄 Wii LOVE BUDDHIST IMAGE

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儀軌

仏階概観

 梵   名 : ヴィルーダカ [Virūḍhaka विरूढक] 毘楼勒叉
 ク ラ ス : 四天王
 真   言 : オン ビロダキャ ヤキシャ ヂハタエイ ソワカ
 種   子 : vi
 三昧耶形: 宝槍(鳳槍 読みは同じ「ほうそう」)、王剣(凰剣 読みは同じ「おうけん」、レッソワニー Ressoignie)
 御 利 益 : 南方より来たる病魔災厄を退ける程度のご利益(大破魔)、農地から家庭菜園まで豊作に見舞われる程度のご利益
       商機を逃さない程度のご利益、自ら裏切らない限り自らも裏切られない血の盟約、動物(特に鳥)を手なずけられる程度のご利益
       国家繁栄させられる程度のご利益

尊能諸元

 六欲天の第一天・四王天は須彌山の南、南贍部洲(なんせんぶしゅう)を守護する。
 城塞都市・南瑠璃埵(みなみるりた)を居城とす。衆生の住まう閻浮提(えんぶだい)がある南贍部洲(なんせんぶしゅう)を護領としているため、四天王の中では最も衆生(主に人)との関係が近い。

 ボルドーの髪、カナリヤの瞳、ライトオークルの肌を持つ。※1
 最南域の巴斯克神、丝绸之路(シルクロード)はおろか黒海すらも越えた先より請来された戦女神といわれる。敵地地形や人員配置、現地の情報収集など、索敵を得意とし、四天王軍の中でも威力偵察を行うことが多い。

 増長天が朱雀の力を自らのものとした経緯は不明な点が多い。通説では、瑠璃埵北東部の聚鳳山より降ってきた天命を持つ朱雀に挑み、この朱雀の炎に焼かれることで増長天としての再生を果たしたと伝えられる。※2
 元々、髪も瞳もランプブラック(赤みのある黒)であったのが、炎に焼かれたことで、炎を思わせる赤みの強い色に変わったとされる。
 このときに口腔から喉頭等を焼かれたことで本来の声帯機能を失ってしまったが、増長天への再生時に鳴管を代替器官として与えられた。このためか、普段は無口であり、ネットワークを介して直接、意思疎通を図ることが多い。

 八部鬼衆のうち乾闥婆(ガンダルヴァ)、畢舎遮(ピシャーチャ)を眷属とする。
 四天王三十二大将のうち増長天八大将には、神速で名を馳せる韋駄天が連なる。

 好きなものは苦いもの、特にカカオ99%のチョコレートを好む。

 ※1 髪は赫精総流髪(かくせいそうるほつ)、瞳は長圓(焔)眼(ちょうえんがん)と漢訳される。長焔眼は、縦に長い瞳を指して長圓眼だったものが、高温度の炎のように赤から黄へと揺らめく様を表して伝えられた訳語である。

 ※2 朱雀は鳳凰のうち赤い姿のものをいう。それぞれ、青は青鸞(せいらん)、黄は鹓鶵(えんすう)、白は鴻鵠(こうこく)、紫を鸑鷟(がくさく)と呼ぶ。また、青鸞、鹓鶵、鴻鵠、鸑鷟は、四凶鳥(フィーア フッケバイン Vier Huckebein)である、發明(はつめい)、焦明(しょうめい)、鷫鸖(しゅくそう)、幽昌(ゆうしょう)と全く同じ姿をしており、これらの関係はわかっていない。

(所依経典:『四天王経 』)

Wikipedia

増長天