現代佛師による図像抄 Wii LOVE BUDDHIST IMAGE

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儀軌

仏階概観

 梵   名 : ヤマ [Yama यम]
 ク ラ ス : 十二天、典獄
 真   言 : ノウマク サンマンダ ボダナン エンマヤ ソワカ
 種   子 : yaṃ
 三昧耶形:焔摩檀拏幢
 御 利 益 :現世利益なし、天道に転生したとき思料するが良い

尊能諸元

 天界の運命、「死」※1 を司る天獄の王。天部神の滅後、その在然の功徳を閲(けみ)し、天部神としての徳の軽重を裁定する。天部神は限りなく菩薩の徳に近くはあるが、天部神が輪廻を抜け出せるか、あるいは地獄に堕ちるか、まずは焔摩天の裁定にかかっている。また、天部神の身ながら同胞を裁定しなければならない役割を負った焔摩天は、その滅後、必ず地獄に堕ちるという運命を負う。すなわち、閻魔王との再会であり、自らを裁くという行を乗り越えなければならない。また、焔摩天が行く先は天道以外の五道※2 と決められている。

 六欲天の第三天、夜摩天に寓する。夜摩天の王、すなわち典獄は代々、牟修楼陀(むしゅるだ)の名号を継承し、およそ1億4400万年の間、天界における獄院を司る。肌蜂蜜にして、髪象牙より赤白橡(つるばみ)を経て真朱(まそお)に至り、牡丹に華やぐ。容貌暴悪大笑にして、一面二臂。右臂にて檀拏幢を持ち、白牛(ヤマドゥータ)に坐す。
 牛頭蛇斑紋の白獣、ヤマドゥータを飼う。常に夜摩天の傍らに寝そべっているが、「死」を迎えた天部神の霊位体を迎えに行くという。

 ※1 天部神の「死」は死ではなく、滅である。その身の構成要素は霊素であるため、物理的な死ではなく、佛理的な滅となる。
 ※2 人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の五道。

(所依仏典:『十天形像』)