BuDDHA STUDIO

in the Buddhist Pantheon

石商師
[Ishisho]

 pixiv :  石商
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胎蔵生大日如来
Mahāvairocana

不動明王
矜羯羅童子
制吒迦童子

胎蔵生大日如来胎蔵生大日如来

【梵名】
 マハーヴァイローチャナ [Mahāvairocana महावैरोचन]
【三昧耶形】
 五輪塔、如来頂相
【印契】
 法界定印
【種字】
 「आः(āḥ)アーク」「अ(a)ア」
【真言】
 おん あ び ら うん けん

胎蔵生大日如来 -真理そのもの-

インド神話におけるマハーヴァイローチャナが仏格化された存在。音写としては「摩訶(まか)」「毘盧遮那(びるしゃな)」「仏(如来)」の組み合わせで呼ばれる。「大日如来」はマハーヴァイローチャナが漢訳されたもので、「毘盧遮那如来」をより霊的な存在、太陽神をイメージソースとしながらも宇宙そのものを体現する起源神、宇宙神的な存在として創造されたもの。
それゆえ、大日如来とは世界の真理そのものを意味するため、他の如来から天部神に至るまですべての仏神は大日如来がその本地(起源や分身の意)であり、一切の世界における現象(森羅万象)は大日如来の活動すなわち摂理と解され、一切のもたらされる徳もまた大日如来によって総摂されるもの、すべては大日如来に帰する(すべて大日如来のおかげ)と説かれる。
これを図像にしたのが両界曼荼羅であり、母の胎内で子を守り育てるがごとく大慈大悲の理を表したのが「胎蔵(生)」での姿、一切の煩悩を打ち砕く大智大徳を表したのが「金剛界」での姿として表現される。『大日経』をはじめとした公式設定では「胎蔵(生)」では黄金身で法界定印(臍前で右掌を左掌の上に掌を上にして重ね、親指同士を軽く合わせる)を結び、「金剛界」では白色身で智拳印(胸前で左手人差し指を握り、握った右手人差し指を曲げる)を結ぶとされている。五智如来(金剛界五仏:大日如来、東方阿閦如来、南方宝生如来、西方観自在王如来、北方不空成就如来の五仏)の中尊であるというのが有名ではあるが、胎蔵においても五仏を招集し、これを胎蔵五仏(大日如来、宝幢如来、開敷華王如来、無量寿如来、天鼓雷音如来)と称する。
一般的な如来が簡素な姿で表されるのに対し、如来の王として宝冠、瓔珞(胸飾り)、環釧(手首・腕飾り)、天衣などで荘厳された姿で表される。
 
所依経典『大毘盧遮那成仏神変加持経

《本像尊容》
本像は大日如来には珍しい立像であり、太陽を光背と成し須弥山の遠景に顕現した姿を表しているといえる。金剛界大日如来の白色身のように見えるが、赤みを帯びた黄金身を示している。大日如来を中心に浮遊する球は中台八葉院(像では見えない位置にあるが大日如来の背面に宝幢如来、以下時計回りに普賢菩薩、開敷華王如来、文殊菩薩、無量寿如来、観自在菩薩、天鼓雷音如来、弥勒菩薩である)『大日経』は『金剛頂経』に比して中身の体系化が粗削りといわれるが、その原初的な儀軌において表現されているといえよう。また胎蔵大日如来は母性を示すとされるが「胎蔵」の文字通り、それを表したものとなっている。

胎蔵生大日如来

胎蔵生大日如来
-森羅万象、世界の真理そのもの-

 尊像在所
* 坐像-妙楽寺(千葉県):丈六仏、重要文化財

仏像図彙所収
不動三尊不動三尊

【梵名】
 アチャラナータ [Acalanātha अचलनाथ]
【三昧耶形】
 倶利伽羅剣、羂索
【種字】
 「हां(hāṃ)カーン」「हाम्मां(hāmmāṃ)カンマーン」
【真言】
 のうまく さんまんだ ばざらだん かん
 のうまく さんまんだ ばざらだんせんだ まかろしゃだ そはたや うんたらた かんまん
 のうまく さらばたたぎゃてい びゃくさらばぎゃてい びゃくさらばぼっけい  びゃくさらばたたらた せんだまかろしゃだ けんぎゃきぎゃき さらばびぎなん うんたらた かんまん

不動明王(三尊)-理の究極王-

インド神話におけるシヴァの名のひとつ「アチャラナータ(Acalanātha)」が個別の尊格として仏教に取り入れられたもの。
「不動」は「アチャラナータ」の意「動かざる者」から漢訳された。本来は「不(無)動尊」、「不動使者」など「明王」とは呼ばれず、明確な明王としての尊格ではなかった。「不動」とは単に動かないことではなく、「心留めず」ということを意味し、如来の悟りの境地を表している。音写では「阿遮羅嚢他(あしゃらのうた)」と称される。
大日如来が一切の魔障や煩悩を降伏させ、人々を教え導くために姿を変えた化身(教令輪身)とも、大日如来に生み出された使者ともされる。一般的には忿怒相で肌青黒く、左胸前に編んだ長い髪を垂らし(弁髪)、頭頂部は花形を模した莎髻(しゃけい)に編む(『Fate』のセイバーのようなお団子に三つ編みを巻いた髪型)。また、アフロを模した巻髪(けんぱつ)である場合も見られる。さらに蓮華冠を戴く場合もある。右手に降魔の智剣・利剣(倶利伽羅剣)を、左手に魔を砕き捕えるための羂索を持ち、瑟瑟座や岩座に結跏趺坐した坐像、岩座に直立した立像で表される。瑟瑟座や岩座はいずれも金剛石、すなわちダイヤモンドを表し、不動明王の堅固な菩提を意味している。
人間界と仏界を隔てる境界線上の火生三昧(かしょうざんまい、煩悩や欲望が人間界を越えて侵蝕しないよう焼き尽くすための爆炎障壁で囲まれた世界)と呼ばれる炎の世界に住しているとされる。そのため、像では邪龍、凶蛇を焼き尽くす迦楼羅王が噴き出す炎、もしくは炎に包まれた迦楼羅王を模した火焔光背を負った姿で表される。
眷属に八大童子、三十六童子、四十八使者を従えるが、このうち二童子の矜羯羅童子(王の左脇に立つ)と制吒迦童子(王の右脇に立つ)を脇侍として伴うことが多い。矜羯羅童子は金剛杵を親指にはさんで合掌し不動明王を見上げる姿で表され、制吒迦童子は金剛棒(あるいは金剛杵と二宝器)を手にしてぞんざいな姿で表現される。これは人間の様々な信心を表しており、一心無心に敬愛する者もあれば、気もそぞろな者もあり、しかしながらいずれも不動明王に帰敬する心に変わりなく、それらすべてを我が下に置いて寛容する王の徳を表している。
胎蔵曼荼羅では持明院に究極王として列座する。また、五大明王や八大明王の中尊であり、明王の中でも最高の力を持つとされる。
 
 所依経典『聖無動尊大威怒王秘密陀羅尼経』

《本像尊容》
本像は不動明王の住む火生三昧の世界が描かれており、中央には偉大な不動明王、王の左側には上目遣いで合掌する「矜迦羅童子(こんがらどうじ)」が、右側には棒を抱え遠見する「制叱迦童子(せいたかどうじ)」が立つ。二童子からは従順さと奔放さの二面性がうかがえ、安定した三角形の構図とともに三尊三様の性格の違いが表されている。不動明王の特徴は9世紀末に天台宗の僧安然(あんねん)が『不動明王立印儀軌修行次第胎蔵行法(りゅういんぎきしゅぎょうしだいたいぞうぎょうほう)』中に「不動明王十九観」として記しているが、本像は経典儀軌の規定を忠実に踏まえた観想礼拝のための仏画であるということが理解できる。

不動三尊

不動明王(三尊)
-因果応報、真理遂行の代行者-

 尊像在所
* 坐像- 東福寺塔頭同聚院(京都府):重要文化財
* 坐像- 南法華寺(奈良県):平安時代作

仏像図彙所収