現代イラスト作家による仏図像抄
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七仏薬師如来 第二王尊

ほうげつちごんこうおんじざいおうやくし

@ 卵の黄身@ 卵の黄身@ 卵の黄身

仏階概観

ク ラ ス

東方浄土妙宝世界醫王

真   言

オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ

種   子

ra 【ラ】

三昧耶形

薬壺、宝壺

御 利 益

衆生万民の心身万難を排し、寿徳円満ならしめる薬師瑠璃光如来の絶対的御利益を輔弼ならしめる御利益

尊能諸元

七仏薬師のうちの第二王尊※1
仏界は東方浄土に在する薬師妙宝世界に住す。距離にして東へ五競伽沙(5×10の52乗由旬)※2
薬師如来とほぼ同じ種類の能力を持つが、特に医事技術に関するテクノロジーを得意とする。
総身宝金剛の光厳に包まれ、鏡面より放たれる射光にも似たり。 右臂を思惟にて上揚し、左臂は降魔印にて蓮華台に突く。薬壺(やっこ)を傍らに置いた数少ない像容。※3

注釈

※1 他の薬師仏は以下。
第一王:善名称吉祥王如来
(ぜんみょうしょうきちじょうおうにょらい)
第三王:金色宝光妙行成就王如来
(こんじきほうこうみょうぎょうじょうじゅおうにょらい)
第四王:無憂最勝吉祥王如来
(むうさいしょうきちじょうおうにょらい)
第五王:法海雲雷音如来
(ほうかいうんらいおんにょらい )
第六王:法海勝慧遊戯神通如来
(ほうかいしょうえゆげじんつうにょらい)
大医王:薬師瑠璃光如来
(やくしるりこうにょらい)
※2 およそ70 x 10の52乗kmぐらい。
※3 思惟像は弥勒菩薩や如意輪観音でよく見られる。如来は基本的に個々の万象には斟酌や忖度はしないため、思惟を結ぶことは少ない。病苦に悩む衆生をいたわる薬師如来の御姿を表したものと思われる。降魔印を結ぶ像容もまた珍しく、思惟印と対をなすように、病魔折伏(びょうませつぶく)を表したものと考えられる。天平・白鳳期以前、飛鳥時代に作られた薬師如来像では、釈迦如来像と酷似していることも含め、薬壺を坐前に置いたものなど、左手のひらに載せていない像容が見られる。

所依経典

『薬師瑠璃光七仏本願功徳経』

尊像在所

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* 立像-神護寺金堂(京都府):国宝
* 坐像-仁和寺霊明殿(京都府):国宝
* 坐像-醍醐寺平成館(京都府):国宝
* 坐像-教王護国寺(東寺)金堂(京都府):重要文化財

七仏薬師如来 大医王尊

@ 卵の黄身@ 卵の黄身@ 卵の黄身

仏階概観

梵   名

バイシャジヤ・グル・ヴァイドゥーリヤ・プラバー・ラージャ [Bhaiṣajya-guru-vaiḑūrya-prabhā-rāja भैषज्यगुरुवैडूर्यप्रभाराज]

ク ラ ス

東方浄土瑠璃光世界教主大醫王

真   言

オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ

種   子

bhai 【バイ】

三昧耶形

薬壺

御 利 益

衆生万民の心身万難を排し、寿徳円満ならしめる絶対的御利益

尊能諸元

仏界は東方浄土に在する薬師瑠璃光世界に住す。
生命と医薬、それに類する技術の御仏であり、如来の一尊。瑠璃光の森にある治癒の泉の水を元とする薬湯により、主に病苦を快癒させるところから、大医王とも称される。総身瑠璃色の光厳に包まれ、夜明け前の光明にも似たり。 右臂を施無畏印にて上揚し、左臂は与願印にて薬壺(やっこ)を捧ぐ。その光背に七仏薬師の化仏を擁する。
すなわち薬師如来の左下端より、
善名称吉祥王如来
(ぜんみょうしょうきちじょうおうにょらい)
宝月智厳光音自在王如来
(ほうがつちごんこうおんじざいおうにょらい)
金色宝光妙行成就王如来
(こんじきほうこうみょうぎょうじょうじゅおうにょらい)
薬師瑠璃光如来
(やくしるりこうにょらい)※1
無憂最勝吉祥王如来
(むうさいしょうきちじょうおうにょらい)
法海雲雷音如来
(ほうかいうんらいおんにょらい )
法海勝慧遊戯神通如来
(ほうかいしょうえゆげじんつうにょらい)
また、その腰部には日光菩薩、月光菩薩の化仏を従える。薬叉十二神将を、その眷属として持つ。
『本願藥師經古迹』によれば、安底羅神族とマーラ・パーピーヤスの間で開かれた「他化自在天の最初の戦い」において、安底羅神族の王エイプは片腕を切断される。薬師如来は、エイプの失われた腕に代えて、AR対応を施した銀の義手を作り上げ、これによってエイプは大将を継続することができた。

注釈

※1 自らの化仏。むしろ本体。

所依経典

『薬師瑠璃光七仏本願功徳経』

尊像在所

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* 立像-神護寺金堂(京都府):国宝
* 坐像-仁和寺霊明殿(京都府):国宝
* 坐像-醍醐寺平成館(京都府):国宝
* 坐像-教王護国寺(東寺)金堂(京都府):重要文化財

@ きらばがに(優木きら)@ きらばがに(優木きら)@ きらばがに(優木きら)

仏階概観

梵   名

アミターバ [Amitābha अमिताभ]

ク ラ ス

西方浄土極楽世界教主五却王

真   言

オン アミリタ テイセイ カラ ウン

種   子

hrīḥ 【キリーク】

三昧耶形

蓮華

印   契

転宝輪印(両手を胸の高さまで上げ、親指と他の指の先を合わせて輪を作る印。「説法印」ともいう)

御 利 益

寿命の限り病気の進行を遅らせるご利益(阿弥陀如来の病気平癒)、寿命を待たずにぽっくり死ねるご利益(阿弥陀如来の極楽往生)、極楽往生即法身修行で楽はできない強制的御利益

尊能諸元

仏界は西方浄土に在する極楽世界に住す。
法蔵菩薩時代、世自在王如来の下で『ピュアブロック(PURE bricks)』なる、浄土を作り出すための誓願を開発する。この誓願は48種のパーツに大別され、これらの組み合わせにより極楽浄土は構成される。法蔵菩薩は、五劫という長い時間をかけて、諸仏の浄土をいいとこ取り、それらを全部入りさせた「極楽浄土(ピュアランド)」というテーマパークを開設した。ピュアブロックを使ってどんな成仏のための修行ができるかという可能性を示し、極楽浄土を楽しめるようにと企画され、自ら説法も行うことで修行者の成仏を助けている。
阿弥陀如来の人気は高く、仏像、仏画のほか、数々の時代を通して、阿弥陀浄土変(極楽世界の様子を写実的に表現したジオラマ模型)の作例が多く見られる。『Hobby Johdo』誌上での作例公開、ジオラマコンテストなどにより、浄土変の作成が一大ブームとなったときがある。

所依経典

『仏説阿弥陀経』

尊像在所

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* 坐像-平等院鳳凰堂(京都府):定朝作
* 坐像-仁和寺金堂(京都府)
* 坐像-法界寺阿弥陀堂(京都府)
* 坐像-三千院往生極楽院阿弥陀堂(京都府)
* 坐像-浄瑠璃寺(奈良県):九体阿弥陀如来像
* 坐像-円成寺(奈良県):重要文化財

@ 石商@ 石商@ 石商

仏階概観

梵   名

マハー・ヴァイローチャナ [Mahāvairocana mein Abhisaṃbodhi-vikurvita-adhiṣṭhāna Sūtra महावैरोचन]

ク ラ ス

胎蔵生曼荼羅教主、中台八葉院中尊

真   言

ノウマク サマンダ ボダナン ア ビ ラ ウン ケン

種   子

āḥ 【アーク】

三昧耶形

五輪塔

印   契

法界定印(左右手ともに掌を上にし、右掌を左掌の上に重ね、両手の親指を合わせ、臍前に置く印)

御 利 益

大日如来の摂理(絶対的因果律を伴う森羅万象の真理)に沿う限りは自己存在を絶対肯定される普遍的御利益

尊能諸元

仏界は胎蔵に在する中台八葉院に住す。
如来の最高最上尊、絶対無比の仏格を備え、胎蔵における諸仏諸尊の出生根源、また諸仏諸尊の帰来本初とされる。※1
法界定印を結び、三千大千世界の理(森羅万象における絶対因果の法則)を表す。
衆生の認識でき得る理解の上では永遠不滅の存在とされるが、実際には緩やかかつ断続的な如去と如来を繰り返していると考えられる。それはすなわち金剛薩埵の大日如来化、「大日如来」の継承という現象に見ることができる。金剛薩埵は先代の大日如来から「大日如来」であることを継承し、代々これを繰り返しているとみなされる。つまり、大日如来とは特定の一尊を指すのではなく、一鈷の佛理的概念のことであり※2、金剛薩埵による「大日如来」の継承が永久的に繰り返されるという現象を意味するのである。※3

世にいう毘盧遮那仏とは、大日如来そのものが受肉、現界、顕現した姿であり、極めて稀な現象である。

注釈

※1 大日如来とは、すなわち世界の真理そのものであり、すべての尊格は大日如来が世界に摂理をもたらすために生み出した機能的メタファー、また佛理を現象化させるための具象的義体とされる。ゆえに、諸仏諸尊は大日如来より生まれ、大日如来に還る、といわれる。
※2 この永続的真理を「理法身(りほっしん)」という。
※3 これが連綿的であるのか、連環的であるのかは、現在の佛理学では解明されていない。

所依経典

『毘盧遮那成仏神変加持経』

尊像在所

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* 坐像-教王護国寺(東寺)講堂(京都府):現存像は室町時代の再興
* 坐像-円成寺多宝塔(奈良県):平安時代末作、運慶最初期作、国宝